残響 【k568agotp10892】

幼い頃に交わした、ただひとつの約束。あなたは覚えていますか？「次、もし会えたら（キスを）またしよ」――そう言って引っ越して行った、たった一つ歳上の幼馴染・藍子。時は流れ、再会を果たした彼女の横には、なぜか彼氏らしき影が…。主人公・宗一郎の胸中に去来するのは、懐かしさの裏側に潜む、ざらついたヤキモチと不安感。でも、心が揺れる宗一郎に、藍子はあの日と同じ眼差しで「約束…覚えてる？」と囁くのです。

この作品の真骨頂は、止まっていた時間が再び動き始める瞬間の、官能的なまでの描写にあります。GOT大賞作家・こんてつ先生が得意とする、年頃の男女が織りなす「甘い性春」が、ここに極まれり。女子校生でありながら、どこか大人の色香を漂わせる藍子のたおやかな肢体は、まさに美乳の鑑。ためらいがちに重なる唇、震える指先、そして熱い吐息。一つひとつの動作が、積もりに積もった想いを物語り、読者の胸を締め付けます。

「ラブ＆H」のタグが示す通り、ここに描かれるのは単なる肉体の交わりではありません。再会という非日常の中で、過去と現在を行き来するふたりの感情の機微が、濃密な性愛シーンに昇華されていく様は、まさに圧巻。独占販売作品ならではの、こんてつ先生の筆が冴え渡るクオリティで、あなたをとろんとした陶酔の世界へと誘います。幼馴染という親しみやすい関係性の中に潜む、危ういほどのエロスを存分に堪能できる、珠玉の一作です。