言葉あまりに言葉たらず 【k568agotp10885】

「次の大会で優勝したらSEXさせてください！！」

水泳部に所属する長浜の、一途でどこか滑稽なこの願いかけ。彼の想いの的は、水泳部の誇る爆乳の美女・高瀬だ。しかし、運命は残酷にも、長浜を大会前の怪我という形で翻弄する。表向きは「高瀬を追いかけて怪我をした」という不名誉なレッテル。しかし、その胸の内には、階段でつまづいた高瀬を咄嗟に庇ったという、優しさと男気が秘められていた。

この真相を知った高瀬の心には、複雑な感情が渦巻く。罪悪感、そして、そんな彼を見つめ直すような、微かな恋心。そして、誰もいない部室という密室で、その感情は一気に形になっていく――。

「これで…チャラになるかな」

そんな言葉とともに、濡れた肌を光らせ、競泳水着をまとった高瀬が長浜に迫る。水着の布地がはだけて、大きな胸が露わになる。二人の間に漂うのは、蒸し暑いほどの緊張感と、抑えきれない生理的な欲求。長浜の指が、高瀬の水着の上から、あるいは直接その肌へと触れ、膨らみを確かめる。はじめは義務的なものだった高瀬の行為も、次第に長浜の必死な愛撫と貪るようなキスによって、熱い快楽へと変貌していく。喘ぎ声が部室に響き、水着と制服が汗と愛液でぐしょりと濡れていく…。

ひなづか凉先生の描くエロスは、美麗な線で紡がれながらも、どこまでも人間臭く、熱い。学園という甘酸っぱい舞台で繰り広げられるのは、ただの欲望の交わりではない。ぎこちなくも真摯な男女の心の触れ合い、すれ違いを経てようやくたどり着いた、肉体と心を完全に委ね合う純愛の形なのである。巨乳とスクール水着という強力なエロティシズムを楽しみつつ、胸がきゅんと痛むような恋物語に浸りたいあなたへ。この作品は、官能の果てに待つ、じんわりと温かな余韻までをもたっぷりと届けてくれるだろう。