幼馴染とセフレになる日 【b915awnmg03231】

知りすぎた幼なじみとの、危険で甘い“ただの関係”の行方

「私相手でも、その気になったりする？」

疲れ切った体を引きずって、幼なじみの男の家に転がり込んだあの日。ふと気づいた浴室の女ものボディソープ。尋ねれば、それは元カノの忘れ物だという。そして、別れた理由は彼の「強すぎる性欲」……。そんな生々しい、ねちっこい話を聞かされているうちに、なぜだか身体の奥底が熱くなっていく。自分でも驚くほどに、あふれ出してしまうほどに――。

これは、ありふれた幼なじみの、どこにもない物語です。恋愛感情というややこしい糸は一本も絡まない。好きだの愛してるのという言葉も、甘いキスさえも、ここには存在しません。あるのは、お互いを熟知したからこそ成立する、隙のない欲情の捌け口。ただ、身体の相性が圧倒的に良かっただけの、クリアでドライな関係の始まりです。

読者の皆さんからは、「今時珍しい」「新鮮で良かった」と、この潔さが高く評価されています。恋愛に縛られない、大人の性の在り方に、かえって強い興奮を覚えるという声も。彼の“強すぎる性欲”は、決して乱暴なものではなく、むしろ彼女の快楽を貪るように追求する繊細な技術として描かれます。指先の動き、耳元で囁かれる冷静ながらも慇懃な言葉の数々。感じているときの、彼女のとろけそうな表情や、抑えきれない可愛らしい喘ぎ声は、多くの読者を魅了したポイントです。

「繊細でめっちゃエロくて、喘ぎ声が可愛くてよかった」という感想が示す通り、ももこ先生の描くエロスは、どこまでも人間的で、親しみやすいものです。終盤、二人がただ一緒に寝ている何気ないシーンには、「とにかくかわいい」「良い」との声が寄せられ、濃密な性行為の後にある、奇妙な日常感がこの作品の魅力を深めています。

幼なじみという、最も近くて遠い存在。その間にある、膨大な時間と信頼。だからこそ、すべてを脱ぎ捨てて、ただの“セフレ”になることの背徳感と解放感は、何にも代えがたい刺激を与えてくれます。この作品は、恋愛という名の感情に依存しない、純粋な「官能」の悦びを存分に味わわせてくれる一冊なのです。